STATEMENT


描かれたドールが『私』の主体性を問う。


ドールを使い『人間劇』を絵画表現する。

ドールは人にとても近しい存在だ。

だが結局人でもないし、そして男でも女でもない。それは人でありながら物質だ。

ドールには動きがない。むしろそれが人間より表情豊かに感じさせる。

セリフを言わない。表情もない。それが見る人の想像力を刺激し、目の前のイメージを膨らませる。

物体であるドールに生命が宿っているかのように魅せるためには、いかにファンタジー性を強く意識して描くことができるか。

私がドールを描くのは、人間の所作だけでは表現出来ないものをドールには表現することが出来ると考えているからだ。

ドール達を描くことで、人間自身のアイデンティティ・意識・身体等といった人間存在の在り方への根源的な問題提起を行いたい。



森山亜希